補助金・考


昨日の日記で「林業補助金を」 と書きましたが、補助金には
反対論が多いことは承知しています。特に林業には。


その反対論は大きく分けると3つ、だと思います。


反対論・1
汚職の温床である。
・・・確かに林業補助金を舞台にした汚職が話題になりました。
しかしそれは運用する人が悪いのであって、まじめにやっている林業
補助金が届くようにするべきです。


反対論・2
各省庁の綱引き。林業農林水産省)への補助金は、経産省国交省
からはみれば面白くないでしょうが、そこは各大臣と官僚の皆さん、
大所高所からの判断をお願いします。


反対論・3
篤農家といわれる人たち、つまり補助金をもらう人たちからも補助金
反対論がでています。
理由は「補助金にあぐらをかいて努力しないから、いつまでたっても
国際競争力がつかない」
・・・正論です。
しかし、突き詰めて考えると、立地条件と能力に恵まれた人(林業家)
だけが生き残り「能力の無い人は市場から退場すべき」 という理論です。
資本主義の自由競争社会では残念ながら正しい理論ですが、
農林漁業については私は賛成しかねます。


経済学者の中には
「農業分野は途上国に任せて日本は工業化にまい進するべき。
 農産物は途上国から輸入すればいい」 
と言っていた人もいます。
いわゆる「国際分業」 です。


日本は今までそのように進んできました。
これからもそれでいいのか、一度振り返ってみてはどうでしょう。