差別用語


東京都・荒川区議会で、「公衆便所」 を「トイレ」 と
書き換える条例案で紛糾しているそうです。


「公衆便所」 は不潔でイメージが悪いという理由で
「トイレ」 に書き換える、という区側の提案に対して、
「日本語存亡をかけた戦い」 として反対意見が出ている
とか。


まあ、「日本語存亡」 も大げさですが。


それで思い出すのは「差別用語」 について。
イメージが悪い、として色々な言い換えが行われています。


例えば
  障害者 → 障がい者
  めくら → 視力障がい者
  ちんば → 歩行困難者
など、挙げればキリがありません。


これらの障害者を持ったご家族のお気持ちはよくわかり
ますが、かといって、言葉を言い換えれば解決するもの
ではありません。


昔、筒井康隆さんが書かれた小説の中で、差別用語
使ったとして障害者団体から非難されたことがありました。
筒井さんは「それでは小説は書けない」 と怒って
「断筆宣言」 されました。
そして、かなり長い間本当に執筆されなかった。


何が言いたいかというと、イメージが悪いからといって
言葉を言い換えても意味が無いと思うのです。