「暴力装置」 という言葉


先日、仙石官房長官が国会答弁の中で「暴力装置
という言葉を使いました。他議員からの抗議で、すぐ
その場で取り消し、陳謝しました。


昨晩のニュースで見ましたが、私はその言葉に
何の違和感も覚えませんでした。


昔、学生運動が華やかなりし頃、私も大学生でした。
仙石さんも同年代。議論の中で「暴力装置」 という
言葉は時々登場しました。


今朝のCBCラジオでの解説によると、
マックスウエーバーの著作の中の言葉を日本語訳した
ものだそうです。


それは、権力側に立って実力を行使する組織、具体的
には軍隊(自衛隊)や警察を指す言葉です。
国会で批判されているような、暴力団を連想させるもの
ではありません。


若い国会議員(野次を飛ばすのは若い者の役割だそう
です)に、こんな言葉の知識まで求める必要は無いので
しょうが、しかし、あいかわらず議論のレベルが低い。
そう思われる一幕でした。