死鳥、埋め立て処分の方法に異議あり


各地の養鶏場で鳥インフルエンザが見つかっています。


養鶏場主の皆さんは大変でしょう。お察しします。
鶏もかわいそうですね。全部殺されてしまって。
まあ、感染を広げないため、やむを得ない。
ということで。


ところで、私が指摘したいのは、その殺された鶏たち
を埋め立てる方法についてです。


テレビで見ていますと、大きな穴を掘り、ブルーシート
で底を覆って、そこへビニール袋2重に入れた死骸を
埋めています。


「生き物は死んで土に返る」 
といわれます。それは土壌微生物の働きによって
分解されることを意味します。


ところが上記の方法では、鶏の死骸は土に返ることが
出来ません。
ビニール袋の中で嫌気性発酵によってグチャグチャ
ドロドロになっているだけ。ビニール袋は土中では
劣化しませんから、100年後に掘り返してもそのまま
悲惨な状態になっていることでしょう。


埋め立てを指導しているのは農学を勉強した先生方で
しょうに、どうしてあんな非科学的な方法を指示
したのでしょうか。


インフルエンザウィルスを飛散させないため、通気性
の無い袋に密閉して、ということでしょうが
だとすれば、その場しのぎの、テレビ映りを意識した
だけの方策でしょう。


どうすれば良い?


裸で土に埋めてやりましょう。
そうすれば比較的短時間で死骸は土に返り、その土地
は肥沃な農地になることでしょう。


それが殺された鶏への、せめてもの供養です。


ウィルスの飛散については、土壌の吸着性と土壌
微生物の働きをバカにしてはいけません、とだけ
書いておきます。