政官の攻防

政局 というと与党対野党の対立が頭に浮かびますが、
もう1つの対立軸があります。
政治家と官僚の主導権争いです。

官僚は法律を実行に移すプロです。政策通です。
それに対して政治家には選挙で得票が多ければ素人でも
なれます。そして大臣にまでなってしまいます。
そのため、政治家が国会で法律を作ろうとする時、官僚
に指導してもらうのが日本の慣習です。

ここに政治家対官僚、どちらが政策決定の主導権を握る
のか、という つばぜり合いが生まれます。

こういう状況のもと「公務員制度改革案」が今国会に
提出されようとしています。官僚の天下り押し付けを
禁止する法律です。

内容が内容だけに、安倍首相は官僚のチェック(事務次官
会議)を経ずに国会へ提出しようとしています。

官僚たちはあせっているようです。
はたして、安倍首相は官僚の抵抗を押しのけて法案を
成立させることができるか?