長寿医療制度

相変わらず与党と野党が不毛なケンカをしています。
とくに後期高齢者医療制度については、民主党がアホなことを
やっています。


後期高齢者医療制度については、もっと早く書きたかったので
すが、制度そのものを理解していなかったので書けませんでし
た。
今日、ちょっと時間があったのでNetで調べてみました。


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被保険者は75歳以上の全員、1300万人になるようです。
都道府県単位の「広域連合」が運営し、掛け金も独自で決める。
(掛け金:保険料のことですがこの言葉は混同されやすい
 のでこのページでは掛け金という言葉を使います)


想定されている概算によると、
対象となる医療費の総額は 11.4兆円 
うち1割は患者負担。
残り 10.3兆円の負担内訳は
   国保、健保などからの支援金 4.5兆円 
   公的負担 国から      3.2兆円
    〃   自治体から    1.6兆円
    〃   その他       0.2兆円
   本人が負担する掛け金   0.8兆円


そしてこの掛け金が年金から天引きされます。
いくら引かれるかというと、細かく段階がありますが、
たとえば・・・基礎年金79万円/年だけの人      900円/月
       厚生年金208万円/年もらっている人 6200円/月
       全員を平均すると 6000円/月
となります。


ただし将来、後期高齢者と若者の比率が変化するため、それに
合わせて掛け金が40%程度上がることが見込まれる。
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これが概要です。
私の意見・・・賛成。


反対派の人たちが言うには、「お年寄りの負担が増える」。


確かにそうですが、従来はそのお年寄りを扶養している息子
さん等が加入している健康保険組合がその掛け金を負担して
いたわけです。


つまり、若者負担からお年寄り負担へ少しだけ移行すると
いうこと。


そんなことより、「後期高齢者」という言葉が良くないから
長寿医療制度」 と呼ぼう、と福田さんと舛添厚相が
言っているのに、関係者が誰も従わない。
・・・役人さえも。


困ったもんです。



追記
私はサラリーマンですから、現状については、民間の健康
保険組合についてしか書きませんでいたが、もう一つ比較
すべき対象がありました。


国民健康保険です。その掛け金はいくらになっているか・・・
よくわかりません。
というのは、各自治体ごとに計算方法が違っており、また
前年の収入、持っている資産、などの計算基礎が違っていて、
計算できません。


しかし、無理に予測してみると・・・
一人で加入して、前年の収入無し、として最低に見積もっ
ても 1.5〜3.5万円/月 になっているようです。


* 読者のみなさん、違っていたらご指摘ください。