温室効果ガス半減?

神戸市で開かれていたG8環境相会合で、7月の洞爺湖サミット
で合意を求める議長総括を発表しました。
温室効果ガスを世界全体で2050年までに半減する」、って。


ええーっ!  半減? できるの?


ピンときました。その根拠となる報告が昨年出ていました。


昨年、日本の「2050年低炭素社会」プロジェクトチームが
70%削減のシナリオを発表しました。「可能だ」 と。
報告は多岐にわたっていますが、私の興味がある、運輸旅客
部門について、以前書きました。
http://d.hatena.ne.jp/junti/20070502


この分野では80%削減可能としています。
しかし、内容を見てみるとかなり希望的観測が含まれており、
かなり難しそう。


例えば、「土地利用を高度化することにより、車や交通機関
での人の移動が少なくなる」
・・・って本当にできると思いますか。


政治家がよくやる手です。難しい課題は目標達成時期を先に
のばして「まあ、将来のことだから」 と合意させてしまう。
「その頃にはワシはもう居ないし」と。


しかし、将来とはいえいつかは「その時」がやってきます。


ご記憶でしょう。イギリスが中国に、香港を「99年後」に
返還する約束をして、本当に99年後がやってきてしまった
ことを。