渋滞緩和策

最近読んだ本に驚くべき事が書かれていました。
というか、あたりまえだけど実現は無理だろうと思っていた事
です。


「クルマの渋滞 アリの行列」 渋滞学が教える混雑の真相
  西成活裕著 技術評論社

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車の渋滞の原因の一つに鉄道踏切があります。
踏切が閉まっているときはどうしようもないのですが、開いて
いるときも一旦停止が求められ、渋滞を引き起こしています。


それを、止まらずに通過できるように法改正をしようという
動きがあるそうです。
そんな事にしたら事故が増える。そういう心配を否定する統計
が出ています。


踏切事故の原因
1位 遮断機が下りているところへ無理やり進入して列車と
   衝突
2位 不注意により、踏切侵入後に遮断機が下りてきて囲い
   込まれてしまった
3位 踏切進入後に、車の故障や脱輪で車が立ち往生


踏切での一旦停止が決められているのは、日本と韓国くらいで
諸外国はみんな「踏切が開いていればノンストップ」だそう
です。


メリットは渋滞緩和と省エネ(車は停止後に発進するときに
ガソリンを多く消費します。もちろん渋滞中も)。
そのうえ上記の踏切事故分析からすると事故が減るかも
しれない。
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筆者は渋滞学の権威です。関係各所と検討中だそうです。
頭の固いお役所の人たちがなんと言うか・・・
また官僚批判になりそうなのでやめておきます。