業界誌を読んでいて気になる記事を見つけました。
日本の技術進歩についての重要な警告、と思いご紹介します。
著者に了解は取っていません。ごめんなさい。


東京大学大学院工学系研究科教授 中尾政之氏の寄稿


・・・・・・・・・・・・・・・・・
技術が進歩していくことを社会は欲しているだろうか。
日本の技術は日々進歩している。
エンジニアも当然、今後も新技術を社会が欲していると信じて
いる。


しかし、どうもそうとは言えない風潮である。
特に、文系出身のマスコミが、限りなく100%の安全を求め
ている。
その中でエンジニアが「新技術の利点と、ゼロではないリスク
との折り合いを見つけましょう」 と正直に言うとバッシングさ
れる。


たとえば数年前、若い医師たちが前立腺摘出手術を新技術で
行おうとして失敗した事件がありました。
正義心に燃えたマスコミがバッシングを強め、若い医師たちは
とうとう業務上過失致死罪で逮捕されてしまいました。


それをきっかけに、日本では外科手術の新技術開発が急減速
している。
・・・・・・・・・・・・・・・・・


そうなっていることを私は知りませんでした。
マスコミの独善、ここでも。


どーでもいいことですが、
東京大学大学院工学系研究科教授」 って判りにくいで
すね。「東京大学工学部教授」 でいいのに。
文部官僚の頭の硬さがここでも出ています。