様式美


このお正月に、伊勢神宮でお神楽(かぐら)を上げてきました。


見ていて思いました。「美しい」


楽殿神職が登場するところから、雅楽と、それに合わせて舞う
神楽、お供え物の上げ下げまで、完璧に仕上げられた様式美。
まさに、日本文化の原点です。


外国のある建築家が伊勢神宮の正殿を見て、「泣けてくるほど美しい」
と言ったとか。


以前、麻生さん(だったと思う)が総理になる前、講演で
「ある国が他国から一目置かれるためには、経済力または文化が優れて
 いるべきだ」 と言っていました。
(本当は「軍事力」も入れるべきでしょうが、さすがに言わなかった)


「これからは海外からの賓客にはこれを見せるべきだ」 お神楽を
見ながら、私はそう思っていました。
しかし、それを政府がやると、一部宗教団体から抗議が出るでしょうね。


私の見たところ、宗教団体の伊勢神宮に対する態度は2派に分かれる
ようです。
伊勢神宮も同じ宗教団体でライバルだ」 派 と
伊勢神宮は別格。尊敬する」 派


もともと日本人は八百万(やおよろず)の神々をみんな尊敬する伝統
があるんですが。