お金持ち＝悪 ですか

昨日の国会で、（私が勝手に）注目する発言が
ありました。

野党議員の「現在、金持ち優遇税制になっている」　
との質問に答える形で
菅総理は
「高額所得者の負担が軽減され、所得再配分機能
　を弱めてきた。所得税のありかたについても
　議論いただき、年末の税制改正にあたっていき
　たい」

「金持ち優遇税制」　という言葉が時々登場します。
これ、誤解を招く言葉です。
日本は所得額が多いと税率も上がる「累進」　が
きつい税制になっているのに。

「高額所得者の負担が軽減された」　って
どういうこと？
調べてみました。

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平成１９年に所得税税率が変わったようです。

（所得税）
平成１８年まで
　　　課税所得額　　　　　　税率　　　　　控除額
　　　　　〜３３０万円　　　　１０％　　　　　　０
　　３３０〜９００万円　　　２０％　　　　　３３万円
　　９００〜１８００万円　　３０％　　　　１２３万円
　　１８００万円〜　　　　　　３７％　　　　２４９万円

平成１９年から
　　　課税所得額　　　　　　税率　　　　　控除額
　　　　　〜１９５万円　　　　　５％　　　　　　　０
　　１９５〜３３０万円　　　１０％　　　　９．７５万円
　　３３０〜６９５万円　　　２０％　　　４２．７５万円
　　６９５〜９００万円　　　２３％　　　６３．６万円
　　９００〜１８００万円　　３３％　　１５３．６万円
　　１８００万円〜　　　　　　４０％　　２７９．６万円

（住民税）
平成１８年まで
　　課税所得により　５〜１３％
　　　７００万円〜　の人で１３％

平成１９年から
　　課税所得に関係なく　１０％
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ということですが、これで「金持ち優遇」　ですか。

世の中の風潮が　「成功者＝お金持ち＝悪者」　
になっています。困ったことです。

総理がこれを肯定してはいけないと思う
のですが。