LED電球に対する誤解


なんと95歳で現役技術者、シャープ元副社長、電卓の開発で
有名な佐々木正氏のインタビュー記事を読んでいて驚きました。
LED(発光ダイオード)電球の問題点を指摘してみえます。


最近、LED電球が脚光を浴びています。
「長寿命、省電力。白熱電球より高価だが最終的に
 採算が合う」
これが誤解だそうです。


Wiki Pedia を参考にさせていただきました)
誤解の原因は経済産業省の事業計画の中の、この文の
(故意に?)読み違え、にあるようです。
「実用化時点で1998年現在の蛍光灯の2倍程度のエネルギー
 消費効率を有するLED開発を目標とし、2010年までに
 LEDの発光効率は蛍光灯(約110lm/W)を超え200lm/Wに
 達する・・・」


ところが、まだこの目標を達成していないのに達成した
かのような宣伝をする。
そのうえ、佐々木氏のご指摘のように、大電力のLED
は発熱が大きく、高温になると発光効率が低下する、
という矛盾をかかえています。


こういうものを、「省エネの切り札」 のように宣伝して
売る家電メーカーの良心って ?


佐々木氏の言葉を借りれば
「経営者の動機不純」 
です。



追記
家電メーカーの弁護をするなら、
「擬似白色発光ダイオード」 という方式があり、
これだと省電力になるようです。
しかし、まだ使える白熱電球や蛍光灯を取り替える
ほどのメリットは無いでしょう。