通貨安戦争


この不況克服のため、各国は自国の通貨を安く誘導して
います。輸出を増やし、国内産業を振興するためです。
「通貨安戦争」 「他国窮乏策」 などと呼ばれます。


それぞれの通貨の動きを見ていきます。


ドル/円 レートの推移
  2009年12月末   92.12
  2010年8月末    84.16
  2010年9月末    83.30
  2010年10月20日 81.20


ユーロ/円 レートの推移
  2009年12月末   148.41
  2010年8月末    106.37
  2010年9月末    113.75
  2010年10月20日 112.15


中国・元/円 レートの推移
  2009年12月末   13.49
  2010年8月末    12.36
  2010年9月末    12.45
  2010年10月20日 12.21


韓国・ウオン/円 レートの推移
  2009年12月末   0.079
  2010年8月末    0.070
  2010年9月末    0.073
  2010年10月20日 0.072


ドル/元 レートの推移
  2009年12月末   6.83
  2010年8月末    6.81
  2010年9月末    6.69
  2010年10月20日 6.65


これを見ていると色々なことが判ります。
・元は対円でみると元安になっていますが対ドルでは
 お約束どおり少しづつ元高になっています
・ウオンは対円では動いていません。
 ということは、韓国もウオン高。


日本は通貨安戦争に負けています。しかし、円高という
のは日本が総合的に高く評価されている、ということ。
前向きに考えましょう。


輸出産業には打撃ですが、輸入には有利。
原油など資源が安く買えるのですから。