日本全土ハゲ山論


戦後、「日本の森林が全部ハゲ山になってしまう」
という論がありました。


「空襲で都市は殆ど焼け野が原。住宅の復興には大量の
 木材が要る。日本の森林を全部伐りつくしても足り
 ない。」
というものです。
これは、日本が大量に外材を輸入することで解決
しました。


しかし最近、再び 「ハゲ山論」 がささやかれています。


例の、電力固定価格買取制度によるものです。
再生可能エネルギーによる発電が有利になりました。


とはいっても、原発1基の出力が100万KWに対して
太陽光発電はメガソーラーで1000KW
風力発電で大きな風車を回しても2000KW。
鉄砲も届かん。


量的に期待できるのは火力発電(バイオマス発電)です。


というわけで、多くの企業がバイオマス発電に
取り組もうとしています。燃料はほとんどが木くず。
多くが国産の間伐材(*)をあてにしています。


現在、国産材の供給量は年間1500万トン程度。
そこに、年間20万トンを燃やすバイオマス発電所
何基も出来たら・・・


本の森林が伐りつくされてしまう、という心配は
杞憂ではないと思います。




(*)法律によって、「林地残材など未利用木材」
   での発電は高値で買い取ってくれることに
   なっています。