ノーベル賞選考について思うこと


ノーベル文学賞に中国の莫言氏が選ばれました。


「どうして村上春樹じゃないんだ」 
などという苦情が言いたいんじゃありません。


ノーベル賞受賞者選考が、多分に政治的配慮が働いて
いるように感じられるのです。


莫言氏は、反体制派とまでは行きませんが社会批判的
な作家だそうです。
ノーベル賞選考委員会は中国に民主化を進めるように、
暗に促している?


もう一歩突っ込むなら
「一昨年平和賞をやった劉暁波氏の待遇をなんとか
 しろよ」
ってとこかな。


中山伸弥先生については・・・


ノーベル賞受賞者は 「過去の人」 が多い。
言葉を変えれば、業績の評価が固まった人が受賞して
いる例が多いのですが、なぜか今回は中山先生。
中山先生はまだ発展途上の人だと思うのですが。


・・・日本が期待されている。


ヨーロッパも米国も経済が不安定です。それぞれの
中央銀行が景気刺激策を連発してやっと破たんを
免れている、って感じ。


ところが日本は、日銀が動かないのになんとか
経済は回っている。つまり、まだまだ日本は健全。
世界経済のけん引役として日本は期待されている。


ノーベル賞選考委員会は、
「日本にノーベル賞をあげるから、ヨーロッパを
 助けてね(お金を出してね)。」
ってことじゃないでしょうか。


選考は多分に政治的、それもかなり西側寄りの政治的
配慮が働いている。そう感じます。