北朝鮮の経済

雑誌に、日本の経済学者による北朝鮮訪問記と、北朝鮮の経済学者への
インタビューが載っていました。
北朝鮮は経済調査を目的とした外国人の訪問は許可されないので、
貴重な記事です。

現在、時限措置として市場経済、自由市場を認めており、経済特区では
韓国や日本の企業が一部出資した工場が動いている。工員は低賃金で
不平不満を言わないので有利。
1か月の賃金は一般労働者で2000〜2500ウオン、公務員で
3000ウオン(1円=25ウオン)
食パンの値段が2000ウオン。
どうやって生計を立てているかというと、国営企業はほとんど稼動して
おらず、人々は上記のような私企業で働いている。
電力の供給は回復しており、今年豊作だったため食料の供給も増えている
市場経済の効果で徐々に経済は上向いているようだが、今回の経済制裁
で、どうなるか不明。

週間エコノミスト 10/31号 大西広氏の稿 より

世界中が対北朝鮮制裁にばかり目が行っていますが、本当に必要なのは
「経済再建」「民主的な政権成立」であり、究極の理想は「南北統一」
のはず。
これを忘れてはいけません。