CO2増減の緩衝材?


先日の日記で「森林はCO2増減の緩衝材だ」 と書きました。
http://d.hatena.ne.jp/junti/20090202


「緩衝材って何だ?」 という声が聞こえてきそうなので、前もって
書きます。


CO2緩衝材って聞いたことがない? そうでしょう。私が初めて
使ったのですから。


私の思い込み解説
・初級編
もうご存知でしょうが、木は生長するときCO2を吸収します。
光合成により、二酸化炭素(CO2)を吸収して、そのうちの
炭素(C)を体に取り込んで生長し、酸素(O2)を放出します。


・中級編
ところが森林全体ではCO2の出入りは±0です。
なぜかというと、木は生長するときはCO2を吸収しますが、寿命
を終えて枯れて腐るときに体内のCをCO2の形で排出するから
です。


・上級編
それではどうして森林はCO2緩衝の働きをするのか。
植物はみんな、CO2を利用して成長します。そして大気中のCO2
濃度が高いと成長が早まります。逆にCO2が薄いと成長が遅くな
ります。つまりCO2の緩衝材になるのです。


このように、CO2が濃いと多く吸収し、薄いと吸収が少ない、
という都合の好い働きをするのは、地球規模では森林と海洋です。



私のもう一つの思い込み
だからと言って石油をじゃんじゃん消費するのはやっぱりだめです。


その理由・・・
石油は元をたどれば太古に繁茂した植物の残骸でしょう。たぶん。
昔の植物(石油)と今の植物(大半は樹木ですが) それらを総称
して有機物とします。
私たちが石油を使う、ということは地球上に蓄積された有機物を燃
やして無くすことです。
それならせめて再生できる有機物(樹木)をどんどん増やして
バランスを取るべきでしょう。


つまり一生懸命砂漠に植林しましょう、という結論になります。