自殺と安楽死


お年寄りのみなさんはよく、ぽっくり寺参りをします。


ぽっくり死にたい。


年取って、治る見込みのない病気になって、寝たきりになって、
家族に迷惑をかけて、・・・自分もつらい。


それより、ぽっくり死にたい。


もっと積極的に、治る見込みのない病気にかかったら、自ら
死を選びたい。よくわかります。


宗教界では自殺についてどう考えているか?
「自殺をすると地獄に落ちる」 と教えているようです。
しかし、それは若い人に対して言っていること、のように
思います。


自殺者が出ると、マスコミは大騒ぎで「悪者探し」 を
します。まあ、事情はわかりますけど。


しかし、お年寄りの、それも不治の病にかかったお年寄りの
自殺をどう考えたらよいか?


宗教は、突き詰めれば、
・生と死についての人々の疑問に答え、
・人々の現世の苦しみを、精神的にだけでも救うために、
・(時には)異教徒と名付けた敵と戦う理論武装のために
人類が考えた知恵、でしょう。


だったら、現代に通用するような、自殺、または安楽死
についての時代に即した解釈を考え出すべきではないで
しょうか。


私も高齢になって、自分の「死にざま」 を考える時期
になってきました。


イヤですねー