参拝の作法−拍手の意味
先日伊勢神宮へ初詣に行ってきました。
というわけで、神社参拝の作法について。
・鳥居の所で衣服を正して一礼
・手水所で手と口を清める
・神前で、2礼 2拍手 1礼
(2回お辞儀をして、2回拍手(かしわで)を打ち、
1回お辞儀をする。最後の1礼を深々と時間を
かけてやると見栄えが良い)
この「2礼、2拍手、1礼」を知らない人は意外に多く、
これをやるとちょっと尊敬されます。
とくに、若い人がやると。
出雲大社では2礼、4拍手、1礼らしいです。
ところでこの作法、お辞儀の意味はわかりますが、拍手の
意味って何でしょう?
一般的には「神様に振り向いてもらうため」 と思われて
いますが別の意味を持っている、という説があります。
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神社に祭られている神様って、一部の例外(*)を除けば天皇家の
先祖です。
天皇家は初めて日本列島を統一して大和朝廷を作りました。
その過程は神話、伝承として残っています。
中には「天孫降臨」 「国譲り」 など不思議な伝承もありますが、
本当のところは武力闘争の末、勝ち残った、ってことでしょう。
その過程では暗殺も有ったでしょう。
ですから、当時は偉い人に会う時は暗殺を防ぐため拍手を打って
から面会した、という説です。
つまり、手に武器を隠し持っていないことを示すための拍手、
だと。
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(*) 天満宮は菅原道真をおまつりしたもの。
松陰神社は吉田松陰をおまつりしたもの。
これらは例外です。
稲荷神社はきつねをおまつりしたもの、じゃないです
よ。念のため。