今週のお題 「心に残った本」 吉里吉里人


吉里吉里人 井上ひさし
もう何十年か前に読んだ本ですが、今でも心に残っています。
Amazon で検索してみたら、現在は文庫本の上下 になって
いますが、出版当初は分厚いハードカバーでした。


東北の一地方が日本から独立宣言する、というドタバタ
ストーリーです。
他愛もない話なんですが、私が感心したのは著者の緻密な
調査です。東北弁のことから、法律、経済、外交まで
幅広い調査をされたことがわかります。


登場人物も、子供から老人までが、その独立国の大臣
とか重要な役職に就きます。そして自分の担当分野に
ついては徹底的に勉強していること。


この本を読みながら感動していました。
「オレももっと勉強しなきゃ」


今になって思います。
「なんであんなに感動したのだろう?」
熱があったからかな(笑)
というのはあの日、熱を出して会社を休んでいたのです。
そして2日ほどで読みきってしまったのを覚えています