芥川賞作家・田中慎弥さん VS 石原東京都知事


芥川賞受賞が決まった田中慎弥さん、
17日夜の記者会見での発言。
「確か、(米女優の)シャーリー・マクレーンだったと
 思いますが、何度もアカデミー賞の候補になって、
 最後に(賞を)もらったときに、
 『私がもらって当然だと思う』
 って言ってたそうですが、まぁだいたいそういう
 感じです」


「4回も落っことされた後ですから、ここらで断ってやる
 のが礼儀といえば礼儀ですが、私は礼儀を知らないので。
 もし断ったって聞いて、気の小さい選考委員が倒れたり
 なんかしたら都政が混乱しますんで、都知事閣下と
 都民各位のために、もらっといてやる、です。
 とっとと終わりましょうよ。」




対する石原東京都知事
18日に、芥川賞選考委員について
「今回をもって辞める。(17日夜の選考会の席上で)
 そう言っておいたんだけど、辞めないでくれって
 言うのだけど、俺は辞める」


「苦労しながら読んでいるが、バカみたいな作品
 ばかりだよ」
 

田中さんの発言について
「いいじゃない。皮肉っぽくて。俺はむしろ彼の
 作品は評価したんだけどね」




いいですねー、お2人とも。
こういう味のある発言が出来るようになりたいものです。


読んでみたくなりました。
田中慎弥著 「共喰い」




芥川賞にはもうお一人
円城塔氏 「道化師の蝶」


直木賞には
葉室麟氏 「蜩(ひぐらし)ノ記」


それぞれ受賞されました。