環境税はガソリン価格にどれくらい影響するか


10月1日から環境税 「地球温暖化対策のための税」
が導入されました。


税率は石炭、ガス状炭化水素原油に分けて決められて
いますが、ガソリン価格に影響がある原油については
  平成24年10月〜 0.25円/リットル
  平成26年 4月〜 0.25円/リットル
  平成28年 4月〜 0.26円/リットル
  最終的に合計0.76円/リットル
となっており、石炭、ガス状炭化水素よりも大きな税率に
なっています。


払うのは原油、石炭等の輸入者、採取者です。


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ここで改めて、現時点でのガソリン価格を試算してみます。


1 原油コスト
  ドバイ原油価格 109ドル/バーレル
  1ドル=77.9円  1バーレル=159リットル
  これらから計算して  ⇒ 53.4円/リットル


2 精製、流通経費(*)
  過去の実績から ⇒ 43.35円/リットル


3 ガソリン税   53.8円/リットル


4 環境税(上記)  0.25円/リットル


私が勝手に試算するガソリン価格
1+2+3+4 = 150.8円/リットル


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この後、環境税が上がっても0.51円/リットル上がる
だけ。大勢に影響ないことがわかります。


「ガソリンスタンドが困っている」 との報道が
あります。確かに少ない利幅で営業しているガソリンスタンド
は合計0.76円/リットル の負担はキツイでしょう。
値上げしちゃいましょう。1円/リットル だけ。





* 精製、流通コストについては、ご関係者からは疑問の
  声が出そうです。
  これはガソリン価格が暴騰する以前、比較的安定して
  いた時期のコストで、これは原油価格が上がっても
  不変であろう、という私の勝手な判断です。
  ご参考までに ↓
  http://d.hatena.ne.jp/junti/20071209




10月4日追記
資源エネルギー庁の発表によると、10月1日時点の
レギュラーガソリンの価格は149.0円/リットル
でした。


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