「水がもったいない」 という人に


前回、
「水洗トイレの臭い対策は水を大量に流すこと」
と書きました。


「水がもったいない」 という人に言い訳を書きます。


水を消費するのは、石油を消費するのとは根本的に
違います。


例えば、手を洗うことを考えてみて下さい。
水道の蛇口をひねって出た水は、
手の隙間をくぐりぬけて下水道へ行きます。
それら汚水は下水処理場を経て川から海へ。
やがて蒸発して雲になり、雨となって地上へ
降り注ぎます。


地球規模では、水は消費しても無くならない。
自然の中で循環するだけです。


環境省が作っている 「環境家計簿」 サイトの資料では、
二酸化炭素発生量は
  水道1立方メートル使用で 0.58kg
  灯油1リットル使用で 2.5kg
つまり水消費は灯油消費の4300分の1の環境負荷
でしかないわけです。


厳密には下水処理場でメタンが発生するため、
「温暖化ガス」 の観点では若干違ってきますが、
この傾向は不変でしょう。


ということで、水消費は
「じゃんじゃんやりましょう」
とは言いませんが、トイレの臭い対策程度なら遠慮なく
使っても良いんじゃないでしょうか。